DTM関連の機材準備 音源について ソフト音源とハード音源の違い

音源に関してみていきましょう。音源には大きく分けてハード音源ソフト音源に分類されます。

ハード音源の特徴

・ハード音源は外付けに設置するものなのでパソコンのCPUやメモリーを食いません。これはコンピューターに負担をかけない大きなポイントです。
・ハード音源は置き場所を必要とし、設置が面倒です。物理的に故障する可能性もあります。
・ハード音源には往年の名機といわれる音源も多く、そのヴィンテージなサウンドに惹かれて今でも現役で使われている音源もあります。
・ソフト音源には無いハード音源特有の音の響きがあるため、その響きを使いたいが為にあえてソフト音源を使わずにハード音源を使うことがあります。
・現在生産されているものは少なく、中古やオークションサイト、個人間取引で入手するしか無いです。

◆ハード音源の例
Roland SC88 Pro, Roland JV-2080, Roland XV-5080, YAMAHA MU-2000

かつては個人が作ったゲーム音楽などの耳コピのMIDI音源を公開しているサイトを数多く見かけましたが、その多くでRolandSC88Proを使ったMIDIデータを見かけました。

Roland SC88 Proは近年、「SOUND Canvas」としてアプリやVSTプラグインとして復活し、発売されています。

ソフト音源の特徴

・音源の操作がパソコンの性能に依存します。そのためパソコンのCPUやメモリーがある程度高性能なものを要求されます。
・パソコンの中にインストールする形式を取っているので、物理的に置くスペースが不要です。場所を選ばず、カフェでもどこでもパソコンを持ち運んで作業できます。
・ハード音源よりもリアルで洗練されたサウンドが多いです。
・問題点としては容量です。ソフト音源によっては数百GBを軽く超える容量を占めたりします。物理的には場所は取りませんがデータとしてはデカくて重いものが多いので、外付けSSDにまとめて保管管理した方が良いでしょう。
・容量が大きい問題で、近年発売されているソフト音源は外付けハードディスクにインストールされている形で発売されていることが多いです。

現代の主流はもっぱらソフト音源ですが、ゲームBGM制作においてはリアルすぎるサウンドよりもハード音源特有のちょっと柔らかい音が求められたりします。今でもハード音源が求められる状況は多く、一概にハード音源は不要となったわけではありません。