【マスタリングメモ2】チャンネルストリップ、アナライザー、MS処理など

今回もマスタリングについての知識を雑多にまとめます。

チャンネルストリップとは

チャンネルストリップとは、コンプとイコライザーなどの複合機の大きな一つのミックスコンソールから一つのチャンネルを取り外した(ストリップ)したもので、縦一つのチャンネルをそのまま持ち帰ったイメージです。
SSL4000などの機材から、縦の部品を一つ持ち帰った感じです。(参考)

モニター用ヘッドフォンとミキシング用途のヘッドフォンは違う

モニター用ヘッドフォンとミキシング用のヘッドフォンは違います。SONYのMDR900STはあくまでも仕上げのモニターで使うもの。ミキシングには利用できません。これは、モニター用のヘッドフォンは低音が出ないからです。

アナライザーについて

アナライザーを用いて、売り物レベルの音量レベルに仕上げて行きます。

まずは音量を整えていくのですが、基本的にそれぞれの音が埋もれないようにして音量(音圧)を稼いでいきます。

1.ステレオ音量レベルをチェックします。VUや他のメータリングソフトでもOKです。
2.スペクトラムをピンクノイズにします。
3.MS音量レベルをBX METERで見て、個別のレベルを見ます。
4.スコープ&コレレーションメーターで広がりと位相のずれを確認していきます。
5.SPAN PLUSでMSの周波数ごとの過不足を確認していきます。

おすすめ機材
・WAVES WLM
・SPAN PLUS
・BX METER
・FLUXのPURE ANALYZER

VUメーターやメータリングソフトを使ってお手本となる曲の数値を確認しましょう。

bx_meter(プラグイン)などで測って数値をみます(-7,-8など)。耳だけで判断しないようにするのがポイントです。

ゴールを設定する

理想とする周波数、目標とする曲のゴールが見えているのが理想です。

そのためお手本とする曲の周波数の形をアナライザーで確認して視覚化したり、まずは基本となるピンクノイズの周波数を目指したりしましょう。
見本となる曲のWAVEファイルを用意し、アナライザーにかけスペクトラムを見てみましょう。

MS処理について

右からも左からも鳴るような音をモノラル(M)にまとめていきます。この際、サイド成分(S)やレベルの調整が重要です。

よくある失敗として、モノラルっぽいサウンドになってしまってステレオ感が足りなくなってしまうことがあります。

LRで音圧が足りない時、上げようとすると「sMs」のようにMの音成分だけがはみ出して、音割れしてしまいます。音の大きいパートは基本真ん中にあるため、この周波数の音をM成分といいます。

ベースはMSの調整で締めてやる必要があります。低音は締め、高音は広げていきます。

音量をあげたい時に、パンがスカスカだと、聞き分けしにくく初心者っぽい印象になります。

ジャンルによる違いもあり、ロック系はギターを右と左に完全に振っています。ロックはツインギターが多いから、右と左にパンを振り切っています。

決してモノラルが悪くて、ステレオが良いというわけではありません。モノラルっぽい2Mixもありです。

M幅S幅に関しては重要なのはSのバランスで、Mはそんなに心配いらないです。

MS処理にもお手本の曲を用意して、DAWにwaveファイルを読み込みそれのMSレベルを見ることがとても参考になります。お手本に近づけていくのが上達への道です。

MS処理やマスタリングの設定項目などの雑多なメモ

6デシベルでだいたい倍ぐらい音量が違ってきます。

データの見方としてコレレーションメーターがあります。これで左右の位相のズレを見ていきます。CORRELATIONというパラメーターの数値を参照します。

フェイズスコープで音の位相をみていきましょう。ツールとしてPOL Phaseなど。あらゆるソフトを使って、視覚的に音を確認していきましょう。目を使って音楽を分析するクセを身に付けましょう。

80hzより下の低音は原則モノラルにします。

スネアは複数のマイクで収録されており、周波数が噛み合って音が相殺され、音が痩せてしまうことがあります。

プラス1→完全なモノラル。
0→完全にステレオ
マイナス1→完全なモノラル。

2Mixで音が悪いのは、逆相になっているからです。逆相になるとモノラルっぽい印象になります。

リバーブはオーバーヘッドマイクを設定できるかどうかが重要です。

ミックスでうまくいかない時、アナライザーの力を借ります。SPAN PlusプラグインなどでM,SのSの周波数をそれぞれ見ることが可能なので、どこが足りないのかが一目瞭然となります。

ステレオ感が薄い時はただ楽器を足せば良いというわけではありません。アナライザーをみて、視覚的に足りないところを確認し、その周波数の音や楽器を付け足したり、もしくは省きます。

ドラムでオーバーヘッド(OH)の音色、リバーブ効果を持った場合の音色のミキシングのコツ。

・キックと被らないようにするために、空間(ROOM)を作る。
・HPFで低域をバッサリ切って、強めにコンプをかける。
・Ott: レシオを4:1
・Room: レシオを8.1かそれ以上かける。
全体的に下をバッサリカットし、強めにコンプをかけます。HPFで500~1000(1k)Hzより下の音を切ります。

VUは-14の数値で設定していくのがおすすめです。

参考リンク集

https://ameblo.jp/pierottlunaire/entry-11931133191.html
Correlation Meterと位相について

http://www.voxengo.com/product/spanplus/
SPAN Plusプラグイン