楽譜は大人になってからでも独学で読めるようになります。一番いいのは、自分の好きな曲の楽譜を入手して、鍵盤楽器で音を鳴らしていくことです。この記事ではその前提となる基礎知識をまとめていきます。これから音楽を始める人の参考になれれば幸いです。
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ドレミファソラシドと鍵盤の位置関係
ドレミファソラシドは小学生や中学生の頃、音楽の授業で最低限扱ったので知っていることを前提にしますが、図を見ていただいた方が分かりやすいでしょう。
日本は明治時代にドイツから音楽を輸入していましたが、音の呼び名が様々な言語で混在しています。
イタリア語読みの「ドレミファソラシ」
英語読みの「CDEFGAB」
日本語読みの「ハニホヘトイロ」
は押さえておきましょう。
音部記号
「ト音記号」、「へ音記号」、「ハ音記号」について説明します。
日本語読みから、それぞれ円の中心がその音を指し示しています。
■ト音記号
英語ではG-Clefと言い、アルファベットのGの形が変形して出来たものとなります。くるっと囲んだ円の中心がG=ソの音を示しています。
■ヘ音記号
英語ではF-Clefといい、アルファベットのFが変形して出来たものです。F=ファの位置を点と点で挟むようにして表します。
■ハ音記号
英語ではAlto-Clefと良い、アルファベットのCが変形して出来たものです。図形の真ん中がC=ドの音を示しています。図形が移動する場合もあり、その場合も図形の真ん中がCの音として扱われます。日本では音大・芸大入試の時や移調楽器を使う時などで使われます。自分の扱う楽器が移調楽器だった場合は目にする機会も多いでしょう。
これらの記号は楽譜上の音の高さを示すために使い分けられます。ト音記号とヘ音記号は目にする機会が多いですが、ハ音記号は音楽を追求したり高度な作曲や楽譜研究をする時には必ず慣れておく必要があります。特に編曲作業では必須項目になります。地道に自分の出来る範囲で覚えていきましょう。