昔に比べれば今はだいぶ機材が安く買える時代になっています。誰もがその気になれば音楽を作り出せる環境にあるのです。音楽制作において、機材はとても重要なも。音源で顕著ですが、機材への投資が将来的な仕事へとつながる部分もあるのです。
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パソコンについて
まずは現状買える中で最高レベルの性能を持つパソコンを用意しましょう。
ひと昔からしたら、今はパソコン全体の性能が向上していますが、音楽制作にはできるだけリッチで高性能なパソコンを選びます。最新のCPUを買い、コンピューターの負担を減らしましょう。音源やら音声編集といった作業は想像以上にマシン性能をフルに使うからです。そして可能な限りメモリーの容量が大きいのを買いましょう。メモリーが足りないと、将来的にリッチな音源を複数扱うときなどにパソコンが停まったり、動きが遅くなってアプリが落ちたりしてしまいます。
OSについてはWindowsやMacは好みで決めてかまいません。2019年現在では64bitOSが普及したので問題はないと思いますが念のため必ず64bitOSを選んでください。32bitOSと64bitOSでは扱える最大メモリ使用量が変わってきます。32bitOSは最大3.2GBしかメモリーが使えないので、それ以上いくらパソコンにメモリーを搭載していたとしても、意味が無くなってしまいます(OSがメモリーを扱いきれない為)。
記憶デバイスについて
記憶デバイスですが、可能であればHDDよりもSSDを選びましょう。読み込み速度が段違いで、安定性も増します。特に音源に関してはUSB3.0以上の外付けSSDでライブラリをまとめて管理しておくことをお勧めします。こうすることで持ち運びや管理がしやすく、SSDなので読み込みも早く、将来的にパソコンを買い換えることになってもusbで繋げるだけでそのまま使えるからです。
音源を外付けSSDで管理することで、買い換えたときや環境を再構築する際の再インストールの手間がなくなることもデカいです。ちょっと前まではEastWest社のDVD音源が発売されており、インストールに何十枚組のDVDが必要でした。1日2日ほどインストールに時間がかかったものです。現在は多くのメーカーが外付け記憶デバイスにインストールしてある形で音源を提供しています。
DAWについて
DAWとは、Digital Audio Workstationの略です。DTMはデスクトップ・ミュージック、音楽を机の上で作り出すことを示す言葉ですが、DAWとはその音楽制作を実際に行うための総合音楽制作ソフトウェアのことです。全てのミュージッククリエーションの土台となるものです。
現在は同じ価格帯のハイエンドなDAWであればほとんど違いが無いことが多いです。自分の好みで決めましょう。
■Cubase 公式サイト
ゲームミュージックの作曲家も多く愛用している印象があるのがCubaseです。ブラックなUIが特徴。私は人生で初めて使ったのがCubaseでずっとCubaseを使っています。
*購入するときは必ず最新版を公式サイトで確認して、自分に最も合ったお得なライセンスを検討することをお勧めします。
■Protools 公式サイト
こちらも有名で、Macを使っている人に使用者が多い印象です。UIはCubaseと比べると大きくて優しい印象です(ピアノロール画面など)。
*購入するときは必ず最新版を公式サイトで確認して、自分に最も合ったお得なライセンスを検討することをお勧めします。
■Logic Pro X 公式サイト
Appleのプロ用音楽制作ソフト。こちらもMac使いに多いです。値段が安く、プラグインもあるのですぐに音楽制作に必要なものが詰まっています。
■Cakewalk(旧SONAR) 公式サイト
無料の高品質DAWで有名なのがCakewalk(旧SONAR)です。開発元の経営難で色々と大変な時期があったそうですが、今は徐々に日本語対応を進めているそう。フリー(無料)ソフトで始めたいのならこのソフト一択でしょう。
生み出される曲のクオリティの違いはDAWのソフトそのものよりも、プラグインによる拡張やミキシング、マスタリングの仕上がりの手順で変わってきます。あくまでDAWは土台となるもので使っているDAWが違うから曲のクオリティが異なることはありません。使いやすさや、自分のセンスに合うものを選べば良いでしょう。