メロディから導く転調 上手くメロディから転調をガイドするために

メロディと転調

一般に転調はコード進行を工夫することで聴く人に感じさせるものですが、メロディが先行して転調することでも転調を感じさせることができます。ここではメロディ(フレーズ)と転調の関係について見ていきます。

メロディに調性外の音を含ませる

単音のフレーズでも調性外の音の出現させることで調を揺らがせる事が出来ます。Cメジャーの流れでメロディにファ#が出てきた場合、GかDかAか?といった調性感のズレを示すことが出来ます。

新調を真っ先に示すのがメロディなのか、コードなのかの違いです。メロディを先行して転調させるとメロディが面白い動きをした、と聴き手に感じさせることができます。

オブリガートフレーズでなめらかにメロディを転調させる

オブリガートを使う事でより旋律からの転調をスムーズに導くことが出来ます。

オブリガートの場合はフレーズ自体がブロックとブロックの架け橋の役割を果たすため、最後の音だけが転調に掛かるようにするだけで説得力を持たせることが出来ます。オブリガートフレーズの勢いに乗り、そのまま転調先まで連れて行ってもらう感覚です。

順次進行や元の調との共通音が多い場合はよりスムーズな説得力のある転調になります。(オブリガートの最後の新調にひっかける1音を二つの調の共通音にする。)

転調は前後の関係を重視する。コードで上手くいかなくてもメロディで挽回する

転調するに当たって、前後の調との関係性は切っても切り離せません。演奏する人にとって演奏しやすい=把握しやすい構造にすることが聴く人にとっても親しみを持てる自然な感じを出すことに繋がります。

ちょっと強引にコード進行で転調したとしてもメロディで分かりやすくガイドして挽回する事ができます。メロディのほうで親しみが持てるものが作れたら、コードの方でちょっと無理をしていても大丈夫です。

特に転調前の最後の1音と転調した後の最初の1音の関係は重要です。
前後が同じ音であった場合はコードが無理をしてもだいぶ親しみを持って、好意的にコード進行の大胆さが感じられます。
順次進行で繋がった場合も繋がりを強く感じることが出来ます。
新調が休符で始まった場合は新調に慣れるための猶予が与えられるので新しいメロディに備える事が出来ます(結果的に調の前後のメロディが跳躍進行の関係になっても受け入れて貰える。)。

新調のフレーズが弱起(アウフタクト)だった場合は前の調のコードの上で演奏されるため、新調のフレーズ感覚で作ってしまわないように注意する必要があります。