楽曲のコード付けをするときは、メロディとコードの縦の関係とコード進行の横の関係を同時に考えます。
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メロディとコードの関係
メロディとコードの関係では、コード構成音ができるだけ一致しているコードを選ぶのがポイントとなります。その際、重要なメロディ音をコード構成音に含ませるようにします。重要なメロディ音とは、強拍にあるメロディ音、そのコード内で最も長く鳴っているメロディ音、最も多く使われているメロディ音などが考えられます。主要なメロディ音は二つ以上でも良く、たとえばドとソの音ならCのコードが適格となります。
1,強拍にあるメロディ音
2,最も長く鳴っているメロディ音
3,最もたくさん使われているメロディ音
強拍にあるメロディ音は、表の拍で鳴っているメロディ音のことです。これがズレて裏拍で鳴っているのがジャズなどで使われているシンコペーションです。少しせっかちで先回りして入ってきている音です。
コードが変わった瞬間は強拍になります。
占めている割合の長い音というのは、音の数ではなく、鳴っている時間の絶対量が一番多い音のことです。たくさん使われていればそれだけ音が長く使われていることになりますね。
実際のコード付け
メロディにはそれぞれのKeyのダイアトニックコードを付けていきましょう。資料ページをご活用ください。
コード進行は自分の感性で決めても構いません。循環コードを当てはめてみたり、繰り返しの要素を意識したりします。ルート音とメロディ音を合わせると少し重たい響きになります。
最初のコード進行の枠組みを作ったら、今度は同じ機能同士の和音を入れ替えたりして練り上げていきます。耳で確認しながら、代理和音などを活用していきます。
メロディにコードを合わせるだけではなく、コード進行にメロディを合わせるということも行います。
アボイドノートとは
アボイドノートとは、回避すべき音のことです。簡潔に言ってしまえば半音二つの音は汚い響きなので避けましょう、ということです。メロディとコード構成音がこうなることは避けるべきですが、4和音のメジャーセブンス(○M7)コードはルートとメジャーセブンスの音がアボイドなので初学者は無意識にこの二つの音をメロディに多用し半音二つの響きを入れてしまいがちです(CM7コードならドとシの音)。メジャーセブンスではルート音はアヴォイドノートであることを覚えておきましょう。
アボイドノートの響きは短時間に収め、四分音符以上鳴らすと不快に感じるので避けましょう。
基本的にコード構成音の半音上の音は全てアヴォイドノートになります。
曲の特徴的な部分に特徴的なコードを配置する
曲の最初と最後、楽曲の節目の部分(前半と後半の接続部分など)は印象が強いので、この部分にそのキーやコードでしか出せない特徴的なコード進行を設計すると効果的です。ダイアトニックコード一覧表(参考)などを参照して、その調独自のコード進行を探ってみましょう。
コード進行をブロック単位で考える時にもブロックの始めと終わり、切り替えの部分を意識して特徴あるコードを配置してみましょう。