【作曲の構成】AメロBメロとは

音楽の構成では「A-B-サビ」というように、それぞれブロックごとに分けて作られることが多いです。今回はそれらの音楽を構成するブロック要素について詳しく見ていきます。

Bメロ

Bメロはサビの直前にきます。そのためBメロではサビを盛り上げるための仕掛けをいれましょう。ポイントはサビとは明確な違いを持たせること。音楽の3大要素であるメロディ、ハーモニー、リズムをサビとは差別化します。サビと差別化するように作ることで、サビの存在感を際立たせます。

・Bメロでは穏やかで控えめなリズムとメロディ→サビで一気に激しく上下に動くメロディラインと激しいリズム。
・Bメロでは1小節2コードを使う→サビでは1小節1コードを使う。
・Bメロでは激しいメロディ→サビで穏やかな動きの少ないメロディ。

音域も、サビでは高音域を使い、Bメロではサビよりも低い音域で構成した方がいいでしょう。高い音に向かっていく力が盛り上がりを生みます

Bメロとサビとの間につなぎの間奏のための小節を入れたり、そこにドミナントセブンスコード(V7)を使ってサビに勢いよく向かっていく感じを出したりします。

Aメロ

Aメロを作るときもBメロと同じ要領です。Bメロとメロディー、ハーモニー、リズムに違いを持たせていきます。サビとBメロほどの違いを出す必要はなく、音域もBメロと近い音域で良いでしょう。AメロのリズムでそのままBメロに移行することもあります。

リズムは同じでも、AメロとBメロでは別のコードから始めたり、もしAメロが1小節2コードならBメロは1小節1コードに収めるなどわずかに差を作ります。メロディーの始め方のタイミングで差をつけたり(休符をおくorジャストで始まるなど)、音域もBメロより高くしたり。高くする場合はサビよりも低く抑えます。1曲通して9~10度ほどの音域に収めると歌いやすくなります。

耳で聞いてバランスをとりながら全体を構築していきましょう。

Aメロ、Bメロ、サビを繋いで綺麗な一つの流れができれば1コーラス完成となります。Aメロ+Bメロ+サビ以外にも、Aメロ+サビやAメロ+Bメロ+サビ+Cというように、様々なパターンがあります。曲のメインはサビなので、曲の構築ではサビを目立たせ、引き立てるようにしましょう