もう一度オルタードテンション2 マイナースケール R&B

もう一度オルタードテンション2 マイナースケール R&B

マイナー調は3種類あり、更に言えばマイナー調のドミナントコードはハーモニックマイナーとメロディックマイナーしかありません。オルタードテンションを多用するR&Bなどその特徴を見ていきます。

マイナースケールのオルタードの解決について

マイナースケールのオルタードテンションは場合によっては解決すべき音とそうではない音に分かれます。もちろん自分で鳴らして響きの良い物を選びましょう。半音下では無く、普通の調性内での移動のように全音(長2度)動いて解決する場合もあるのが特徴です。

V7のオルタードテンションの主和音への解決
・V7の♭9→保留はアボイドになり不可。半音下に解決すると素直な解決、半音上に解決すると主和音がm6thになるクセのある終止に
・V7の#9→保留は主和音のセブンスで可能。半音下に解決するとm6thになりクセのある終止、半音上に行くとmMaj7でクセのある終止、全音上だとルートにつながり素直な終止に
・V7の#11th→保留はスケール外の音になり不可。半音下に行くと主和音のルートとなり素直に解決、半音上に行くとナチュラルマイナーのm9thとなり、より豊かな終止感に。
・V7の♭13th→保留は主和音の3rdとなり可能。半音下に行くとm9thとなり豊かな終止感、半音上はスケール外で不可だが全音上に行くとm11thとなり豊かな終止に。

保留が可能というのが特徴。ただ保留をするとせっかくのV7→Iの動きのダイナミズムを減らしてしまうので、あまりお勧めできません。

R&Bでは

リズムアンドブルース=R&Bではオルタードテンションが多用されています。R&Bではコード進行の発展よりも、その曲ごとの基本の循環コードを提示したらその繰り返しを延々と続けていく形が多く見られます。4小節程度の循環こそがR&Bのコード進行の基本となります。マイナー調の場合はドミナントモーションが含まれる進行が使われており、そこにオルタードテンションを絡ませます。

ドミナントを何度も登場させる

オルタードを含むドミナントモーションは曲全体に散りばめられる事で曲の統一感が出ます。そのためドミナントセブンスコードを頻繁に登場させる必要があるのですが、そのためには一時的転調をフル活用します。セカンダリードミナントを使う事でどんな場所にもドミナントモーションを挿入することができ、オルタードドミナントセブンスコードの複雑な雰囲気を保ちながらドミナントコードを挿入する事が出来ます。

リズムの強部(強拍)にくるコードに挿入されるセカンダリドミナントの幅は自由です。1拍分だけとか2拍分つかったりして一定のコードチェンジとなるように構成します。

同じ和音を1小節で使う時もオルタードの成分を適宜変えるなどして変化を付けていきます。これは元々ドミナントモーションしている箇所にセカンダリドミナントを挿入出来ないからで、この場合はドミナントを前半後半に分けてオルタードだけ変化を付けます。

V7 → V7(9)-V7(#9)

3rdと7thは省略不可で、ルートと5thは省略可能です。
ゲストであるオルタードテンションは最も高い目立つ位置に置きます。
#9~♭9、♭13~#11の間の動きを使います。

リハーモナイズとは、このようにもともとのコードの当て方を変えて改めてコード付けを考えていく手法です。

セカンダリードミナントにオルタードテンションを当てはめる

セカンダリドミナントを活用することで、曲中のどの箇所にもドミナントコードを挿入することが出来ます。この挿入したドミナントコードにオルタードテンションを当てはめることでよりオルタード感が前面に出た曲想を作ることが出来ます。結果として調性外のオルタードテンションが使われるのですが、結果としてそれは元の調に含まれていることがあります。調性外のオルタードテンションの場合は音の流れを意識してこれまで通り解決します。

解決先は綺麗な3和音で終わらせるよりも、いびつな不協和音で終わらせた方が全体の流れが良くなります。複雑なオルタードテンションを持つドミナントコードを3和音で解決すると、まるで急ブレーキをかけたかのような印象になります。