バッキング(伴奏)の組み合わせ

バッキングとは伴奏のことです。ドラムやベースのリズム隊、ギターなどバンドアレンジのバッキング(伴奏)は音域が重なることがあり、どのような組み合わせをするのか意識しなくてはなりません。

ピアノとギターの共通点・類似点

・コード(和音)が弾ける。
・減衰音である。
・弦を叩くことで音を出す。

バッキングのベタパターンは連続がポイント

2種類のコードバッキングが重なる場合でもうまくいく方法の一つにベタパターンがあります。下手パターンは基本のコードの連打の形をとります。全くクセのない一方で充実感や面白みが抑えられてしまいますが、ペンキを背景にベタっと塗りつぶした感じで背景色に徹した使い方です。あまりにも単純なのでこれではアレンジの仕事をした、とはいえないかもしれません。

ジャカジャカずっと鳴っている場合もこのパターンで、ギターのコードストロークは独特の動きを持ちますが、同じ形のストロークが連続して弦の振動がずっと続いている場合をベタパターンとしてカウントします。ベタでないのは休符を入れたりしてリズムが口ずさめる、リズムが聴き取れる、リズムを聴かせる事が出来る場合です。リズムがあるピアノでもペダルなどで音を連続させるとベタパターンとなります。

コードバッキングの組み合わせ

同音域で複数のコードバッキングを組み合わせる場合は最も下の音域を担当するリズム隊(ベース&ドラム)のアクセントに注意しつつ、シンコペーションなどの矛盾の無いように構成します。リズム同士が拮抗してしまうとガチャガチャとうるさく、まとまりが無くなりがちです。

ベタなバッキングにリズムがついたパターンは、成功すると名曲と言われるぐらいカッコよくてハマります。ベタなバッキング+リズムは曲の充実感に繋がる根幹の要素です。音楽の天才と言われる人はスカスカのタイトなリズムに加え、曲が持つ魅力でビシッと決めています。ベタなコードバッキングで決めるのは、シンプル故に難しいと言えます。

バッキングの組み合わせでは両者が同じぐらいの密度を持つよりも、一方が混み合っていれば一方がスカスカであるというような特徴を異なるようにしたほうが良いとされます。

ピアノのように音域が広い楽器は高いオクターブに音域をずらすのも双方のバッキングを活かすアイデアの一つです。

アルペジオについて

コードを分散させて演奏する形をアルペジオといいます。アルペジオとはハープのようにという意味です。ギターのコードバッキングなどの合間に少しアルペジオが挟まる感じに整えると使う音が限定されて作りやすくなります。また、ギターのアルペジオは高音弦(1弦側)寄りの何本かに限定されます。

その他

・ギターの6,5弦はベタっぽくなります。
・パワーコードとは1度と5度の音の同時演奏でコード伴奏をすることです。3rdが抜かれていますが、そのおかげでマイナーともメジャーとも解釈できるので便利です。