ブギウギ型のベースライン

今回もベースラインについての知識のまとめです。

ロックンロールのベースパターン

ロックンロールの基本ベースパターンは、同音2回で一組としてそれが上がっていくものです。これらはピアノ演奏のブギウギの左手やウォーキングベースから来たもので、エイトビートの場合は八分音符二つで一組の形です。ブギウギ音楽のベースパターンを知ることでロックンロールのベースパターンも理解できるという訳です。

ブギウギは黒人のノリから生み出された?

日本人はCというコードを教えられると、ポンっと音を鳴らしてこれがCのコードか、と確認しただけでささっと弾くのをやめてしまいます。

一方で黒人は楽しさを求めるので、より音楽に積極的な傾向があります。Cというコードを教えられると面白い!と弾きまくり、オクターブ上でも同じ響きになることからブギウギリズムを生み出しました。

アプローチ、フィルイン(オカズ)としてのブギウギ型

ブギウギ型のベースラインは次のコードを繋ぐアプローチフレーズとして現れることが多いです。あらゆるタイプのベースラインに溶け込んで登場します。アプローチとして埋めるために1小節必要なので、同じコードが2小節以上繋がっている事が使用可能な条件となります。

次のコードのルート音へとだんだん近づいていく形にそって作られます。ブギウギはウラオモテで一組を4拍、それを4つ繰り返す(4ステップ踏む)ことによるものです。1拍目(そのコードのルート)と2拍目(跳躍の着地点。アボイドや調性外は禁止)の間の音程が最も広く、残りの次のルートへむけてステップを踏んでいく時は順次進行、半音進行(場合によっては調性外の音)になります。

まるでゴルフのように着地点に向けて、最初は勢いよく飛び出し、ゴールの次のコードのルートに向けて徐々に間隔を狭めてステップを踏んでいきます。

次のコードのルート(ゴール)との距離が短くて1拍目と2拍目が跳躍できない場合は無理に跳躍進行させず、順次進行でも構いません。順次進行の場合はテンションなど調性外の音も使えます(順次進行の途中の音であるとの認識)。跳躍進行の着地点に調性外の音は使わない、ということに意識すればいいのです。

2ステップ移行順次進行にしようとするとアボイドや調性外に2ステップがなってしまう場合は2ステップをコードトーンにする代わりに2ステップと3ステップ目を跳躍進行で結びます。跳躍進行の前後は目立つため、必ずコードトーンを使います。

次のコードへ5度下降でルートに到達する動き

アプローチの流れで、次のルートの5度上の音から5度下の次のコードのルートへ向かう動きもあります。この場合次のルートに対して5度上の音を目指して上行するステップを踏んでいきますが、場合によってはこのアプローチの最高音となる到達点(次のルートの5度上の音)が調性外の音になる場合があります(次のコードがVIIm♭5など)。その場合は無理に5度下降の動きにこだわらないことが必要です。ベースは調性外の音を避ける注意が必要です。

オクターブをずらす

上行してばかりだと音域が高いところにズレていき、次第にベースの役割を果たせなくなります。そのためどこかでオクターブ下に下がる必要があります。この場合、最も横の繋がりを期待されていない1ステップ目と2ステップ目の間がその最適ポイントとなります。

バリエーションを持たせる

ブギウギの1ステップを構成する2音が同音連続であるのが基本ですが、2つの音のうち片方の音が毎回ルートに帰るジグザグ型もよく用いられています。

和声感を出すのに効果的で、単音楽器のソロなどで「ああ、この音が”○6″か」、など背景になっている和音を感じさせるのに効果的な手法です。

上手なアレンジとは

アレンジャーの腕の見せ所であるうまいアレンジとはどういうものでしょうか?それは、「統一感が難しい箇所をあたかも前もって準備してきたかのようにつなげることができる」ことです。ベースラインやアプローチ(フィルイン、オカズ)の部分を上手につなげる事がアレンジの腕前に繋がります。

参考

ブギ(Wikipedia)