偶成和音について

偶成和音について

偶成和音とは、非和声音や半音階的変化(クロマティックオルタレーションとも呼ぶ)の音が単音としてではなく、複数同時に使われたときにコードネームがつくような状態になっている部分をいいます。主にクラシックの和声学で扱われるテクニックです。複数の非和声音が集まって偶然に成立した和音なので偶成和音と呼びます。

実際には偶然の産物というよりも、意図的に響きを作り出すために使われるテクニックです。

非和声音には刺繍音、経過音、掛留音、先取音、逸音などがありますが、それらが集まった和音を刺繍和音、経過和音、掛留和音などと呼びます。単に偶成和音と呼ぶことが多いです。

参考・出典

・「作曲基礎理論 〜専門学校のカリキュラムに基づいて〜」 井原恒平 (Amazon)