コード(和音)の転回形(分数コード,スラッシュコード,onコード)とomit(オミット)コード、addコード、sus4コードなどの概念を簡潔にまとめました。
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和音の転回:分数コード、スラッシュコード、onコード
和音は構成する音を自由に転回させることができます。
そして和音を転回させた場合、一番下の音が重要になります。
どの音が一番下なのかを明確に示すために分数の形で表したり、ConGやC/Gのon(オン)や/(スラッシュ)を用いて表記します。
omit(オミットコード)について
omit(オミットコード)とは、オミット(省略する)の意味の通り和音の中からある音を抜いたコードのことをいいます。
一般的には第3音を抜きます。
C:ドミソ → Comit3:ド ソ (ミを省略、オミットした)
addコード
addは「加える」の意味の通り、特定の音を加えたコードの事です。9以上のテンションと言われる音を加える意味で使われることが多く、(数字)でどの音を使っているのか示します。
・add9(9の音を加えたことを示す)
Cadd9 = ドミソレ
CM7(9) = ドミソシレ(レが9)
・add11(11の音を加えたことを示す)
Cadd11 = ドミソファ(ファが11)
・add13 13の音を加えたことを示す
Cadd13 = ドミソラ(ラが13)
sus4コード
sus4コードのsusとはsuspendedの略で、同じ音が保持される掛留(けいりゅう)の意味です。sus4コードが最も一般的であり、コードの第3音が半音上がった和音として用いられます。この掛留された音は次のコードに進むときに第3音に解決することが多いですが、その独特な響きは独立したコードとして使われています。
Csus4 ドファソ(ファがsus4)
C7sus4 ドファソシ♭(ファがsus4)
名作ゲーム「クロノトリガー」や「クロノクロス」で知名度を上げたサウンドクリエイターの光田康典さんの楽曲では多くの楽曲にsus4の響きが使われています。