多調と多旋法を用いた作曲

多調と多旋法を用いた作曲

多調(ポリトーナル)とは、2つ以上の調性が同時に1つの楽曲内で演奏されることです。モード(旋法)ではポリモードとも言います。

実際には3つ以上のキーでの演奏は少なく、2つのキーが同時に使用される複調がよく用いられます。多調は古くはバッハのフーガの技法「8度のカノン」に複調のような例があります。(60小節目)

伴奏とメロディを別のキーにすると近い調同士で行うとぶつかりが少なく、作りやすいですが複調の効果は低くなります。音の数や音量、音符の数や音高を調整することである調を目立たせたり、同じような力関係にしたり、複調の印象をコントロールできます。

多調としての効果は各パートの調の力関係が対等の方が高くなります。音がぶつからないような対等関係でのパート(部分)の多調はとても効果的だと言えます。

参考・出典

・「作曲基礎理論 〜専門学校のカリキュラムに基づいて〜」井原 恒平 (Amazon)
多調(Wikipedia)