16ビートと3拍子の特徴について

今回H8ビート以外のリズムについて見ていきましょう。

16ビート/16分音符を基準にしたリズム

八分音符をさらに半分にした十六分音符を基本としたのが16ビートの曲です。16ビートは一般的なスタイルであり、四拍子の曲の中では1小節の中に16回のタイミングが可能と言うことで複雑なリズムを作ることが出来ます。

16ビートはどこかに16のウラのリズムが使われている箇所を含む必要があります

十六分音符を連続させたメロディはかなり忙しいものとなります。急かすような印象を持たせたくなければ細かい音符の激しい動きは避けましょう。忙しい感じになるのを避けるためにゆっくりとしたリズムやシンコペーションの多用が行われます。基本は8ビートのリズムで、シンコペーションの時だけ16のウラを鳴らす使い方もあります。

3連のリズムビートとシャッフル(スイング)について

拍の細分化が行われる際、3等分の分割が入ったビートを3連系のビートといいます。

また真ん中のタイミングを無いものとして扱った3連ビートをシャッフルといいます。元々が3等分のリズムですが、真ん中がないので実質的に表と裏の2つの要素で解釈が出来ます。しかし純粋なウラとオモテのツーリズムではなく、ウラがちょっと後ろにズレているので、リズムが後ろに跳ねている(シャッフルした)印象が発生します。似たような概念にスイングがありますが、スイングの方はキッチリとリズムを後ろに伸ばした感覚があります。

単純拍子、複合拍子、変拍子

西洋音楽に限らず、どのようなタイプの音楽にも拍は存在します拍はひとかたまりで小節を構成します

何拍で1小節となるのかについては、主に2,3,4といった小さな数字で作られるのが一般的です。それ以上の数の拍子は特殊な部類となります。

単純拍子:2拍子、3拍子
複合拍子(同じ単純拍子の組み合わせで出来ているもの):4拍子(2×2)、6拍子(3×2)
変拍子:(異なる単純拍子の組み合わせで出来ているもの):5拍子(2+3or3+2)、7拍子(2+2+3)

分数表記では、分母にどの音の長さの音符(音価)で拍を区切ったのかを記します。四分音符四つで一区切りなら4/4、八分音符四つで一区切りなら4/8となります。CはCommonの略で、最もよく使われる4/4拍子を示しています。

3拍子のリズムの特徴とは

三拍子は四拍子と同じく頻繁に使われます。3拍あるなかで先頭が強く、心理的なアクセントは強・弱・弱となります。

三拍子は安定したリズムが好まれます。そのためシンコペーションが使われる事は無く、メロディが生まれやすいと言えます。

どこかスリリングな要素が欲しいのであれば強拍を前にずらしたシンコペーションを取り入れます

同じ三等分ということで3連系の3拍子はよく使われますが、無意識に跳ねたリズム(後ろの拍はちょっとズレてフワフワした感じ)になりやすいです。

3拍子は1小節が短いためメロディが4小節単位で構成されることが多いです。1小節の刻みも少なくなるため、ゆったりとしたリズムに感じやすく4拍子よりも早めのテンポになる傾向があります。