曲の途中でその音だけを変化させたいときには臨時記号を使います。今回は臨時記号と調号についての知識をまとめました。
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臨時記号の範囲について
臨時記号は、どこまで臨時記号が有効なのかをしっかりと認識しておく必要があります。「臨時記号」は記号が出た時点から小節の終わりまで有効です。
臨時記号一覧
楽譜の音の高さを変化させる臨時記号を以下の図でまとめました。
臨時記号を付けることによって、その音の高さを一時的に変更することが出来ます。
1曲を通して臨時記号を有効にしたい場合は、音部記号の横に「調号」という記号をつけます。「調号」は曲の最後まで、または次の調号が出てくるまで有効で、曲の雰囲気を大きく左右する要素です。
臨時記号と調号の有効範囲まとめ
1.「臨時記号」は出現してから、その小節の終わりまで有効で、次の小節には持ち越されません。
2.タイで次の小節にまたがる場合は、臨時記号が付いている音符にだけ有効です。こちらも次の小節には持ち越されません。
3.臨時記号は1オクターブ違うと無効になります。調号はオクターブや音符の位置関係なく、臨時記号がつかない箇所は常に有効になります。
4.調号は曲の最後、もしくは途中で転調などで新たな調号が出てくるまで有効です。音符の位置に関係ないので、オクターブ違っても有効です。
5.ナチュラル記号は調号や臨時記号を解除します。
6.ナチュラル記号も臨時記号として使い、出現したところからその小節の終わりまで有効です。タイの時も同様で、タイで繋がった音まで有効です。
作曲家によっては臨時記号を書かなくてもよい誤読しやすい箇所にあえて臨時記号を付けて譜面の読み手に配慮することもあります。