音楽理論にはたくさんのスケールがありますが、原則としてコード構成音が合ってさえ居れば自由なスケールを適用することが出来ます。また、それぞれのコードスケールが持つアボイドやテンションの配置によって、ボーカルや歌詞、人の声が入った歌もの音楽やジャズやアドリブに見られる楽器だけのインスト系の楽曲ではつくりかたが異なります。歌いやすさ、演奏しやすさも考慮しましょう
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コードスケールは縦の関係を見る
ダイアトニックコードは一つのkeyを基準とした横の関係でしたが、コードスケール(モード)はそれぞれのコードのルートを基準とした縦の関係です。
コードごとに割り当てるスケールがあって、ダイアトニックコードで言えば以下のようにそれぞれのコードとスケールが対応していました。
・IM7:アイオニアン
・IIm7:ドリアン
・IIIm7:フリジアン
・IVM7:リディアン
・V7:ミクソリディアン
・VIm7:エオリアン
・VIIm7(-5):ロクリアン
keyに沿ってダイアトニックコードで楽曲を作っていけば、自然にこのコードスケールを使っていたことになります。
転調してもダイアトニックコードで使われているコードスケールは変わりません。
上記のディグリーとコードスケールの関係はどの調にも当てはまります。
コードスケールは特性音で考える
特性音とは特定のスケールを特徴づける音のことです。変わったスケールを印象づけたい場合は、必ずメロディーなど目立つ所に特性音を含ませます。
○m7ではエオリアン、フリジアン、ドリアン、ドリアン♭2のスケールが使えますが、エオリアンを基準とするとフリジアンとは♭9、ドリアンとは13、ドリアン♭2とは♭9と13が違います。このようなスケール固有の、特徴的な音を特性音といい、目立つ箇所に配置します。
各コードスケールの基本となるコードの構成音はどれも共通しているので、特性音は常にコード以外の場所(ノンコードトーン、テンション、アヴォイド)に現れます。
どのスケールを使えば良いのかについて
例えばI度とIVのメジャーセブンス(M7)ではそれぞれアイオニアン(I)、リディアン(IV)を使いますが、I度とIV度以外のメジャーセブンスコードで使う場合は一時的転調をした時になります。
その際、元のkeyとの共通音が多いスケールや使えるテンションが多いスケールを基準にコードスケールを選んでいきます。
もちろんどの調なのかわからない曖昧な感じにすることも出来ますが、はじめは意識してスムーズな流れで作曲できるようになることを目指しましょう。